コロナと警察

2020.08.20

色々なことをしている東京の宮寺です。

まだまだ収束の見えない今日この頃。
テレビでは、空いている高速道路や
行楽地の中継をしていたり
野球に夢中だった高校3年生が悶々とした中、
その終わりを迎えた姿を追いかけていたり。

SNSの中では、出かけていることをなんとなく
控えめに表現している知人や著名人がいたり。

そんな中で、
いろいろな○○警察がいることをしりました。

ちょうど、そのタイミングで読んでいた本が、
○○警察に対する答えとして秀逸でしたのでご紹介します。

新潮社
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
ブレイディみかこ著
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
です。

本屋大賞を受賞したりと1年前に話題となった本ですので
既読の方もいらっしゃるかと思われます。

内容はイギリスに住むハーフの中学生の男の子のお子さんを持つ
日本人のお母さんの視点で書かれたノンフィクションです。

肌の色、移民、階級などなど「違った人たち」との
社会生活をお子さんの成長と共につづられていました。

一番印象に残ったところは
シンパシーとエンパシーについての部分でした。

今、本当に「いいね!」ボタンによって
シンパシーを表現する場は多くなりましたが
同時に今、本当にエンパシーの能力が
不足している自分の思考はもちろん、
他人の言動などが散見されていることに気づかされました。

著者同様、わたしもイギリスの中学校に通う男の子に、
いろんなことを考えさせられた本でした。

自分と違う意見、思考に対して
腹を立てるのではなく、敵として見るのではなく
まずは、相手の立場になって思考を働かせる癖をつけ、
相手を理解する豊かな心を
こんな時だからこそ、身に着けようと思いました。

年齢だけ大人の夏休みの読書感想文でした。