無添加化粧品を真剣に考えた結果!

自称「正直な美容本ベストセラー作家」の宮田哲朗です。。。

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皆様からよくいただく質問に「無添加化粧品について」がありますので、今回は無添加化粧品について投稿させていただきます。

まず大前提として、日本の化粧品において無添加化粧品の「定義」は存在しません!

何をもって無添加化粧品なのか?は「各社の判断」です。

ただ、無添加化粧品ということは、「添加物」が配合されていない化粧品と解釈できますので、まずは「添加物」について調べてみました。

添加物とは?

ある物に、あとから加える別の物。食品添加物。

※ 国語辞典より

すごくザックリとした内容ですが、一般的に添加物は「食品添加物」のことを指す様です。

では、食品添加物とは?

食品の加工や保存の目的で添加・混和されるもので、食品衛生法にもとづき全て指定され、1350種が認められている。

保存料、殺菌料、酸化防止剤、膨張剤、漂白剤、乳化剤、強化剤、着香料、人工甘味料、着色料、発色剤、酸味料、化学調味料などで、長期にわたって連続摂取されても身体に障害のないとされるものに限られている。

※ 国語辞典より

とあります。

上記の食品添加物の働きは、化粧品においても「同じ働きをする成分」があります。

つまり無添加化粧品は、食品添加物と同じ働きをする成分を添加していないものというのが僕の個人的な見解になります!

では、食品添加物の働きと化粧品に使われる成分を照らし合わせてみます。

※「食品添加物」→「化粧品成分」という対比で見て下さい。

保存料→防腐剤(パラベン、フェノキシエタノールなど)

殺菌料→抗菌成分(エタノール、BG、ヘキサンジオールなど)

酸化防止剤→酸化防止剤(トコフェロール、アスコルビン酸など)

膨張剤→増粘剤(カルボマー、キサンタンガムなど)

漂白剤→白色顔料(酸化チタン、酸化亜鉛など)

乳化剤→界面活性剤(PEG−60水添ヒマシ油、オレイン酸ポリグリセリルなど)

着香料→香料(精油など)

着色料→着色剤(酸化鉄など)

このブログをいつもご覧になられている方は、もうお分かりの事と思いますが、上記の「添加物」を配合しないと化粧品を作ることは出来ません!

・防腐剤や抗菌成分を配合しないと化粧品はすぐに腐ります。

(防腐剤無添加の場合は抗菌成分を多く配合しています)

・酸化防止剤を配合しないと化粧品はすぐに酸化します。

・増粘剤を使わないとジェルやクリームは作れません。

・白色顔料や着色剤を使わないと、ファンデーションの色は出せません。

・界面活性剤は化粧品の必須成分で、どんなものにも配合されています。

・香料は香水以外にもスキンケア製品にもよく使われます。

という事は・・・

無添加化粧品とは、各社の判断で、防腐剤だけを抜いたものであったり、着色料だけを抜いたものであったりします。

そして、他の添加物は配合されています!

(実際に無添加化粧品を販売している会社の成分表を確認したところ、上記の添加物が普通に配合されていました)

本当に無添加化粧品というのであれば、上記の添加物を全て抜く必要があります!

つまり、無添加化粧品を正しく説明するのであれば、

それはただの「水」です・・・。

まとめますと。

僕は無添加化粧品を批判している訳ではありません。

化粧品の宣伝方法の1つとしては理解しているつもりです。

ただ、消費者に対して、過剰な不安や、嘘の情報を流して自社商品を販売する手法は「化粧品業界全体を考える」と良くないと思っています。

化粧品業界全体をより一層健全にしていくために、今回の投稿をさせていただきました!

こんなカラクリを暴くような投稿をしていると、大手化粧品会社から怒られそう・・・ガーン

ですが、これからも正しい情報を投稿していきます!