【要約】
●ビタミンAは、脂溶性ビタミンの1つで、視覚、成長促進、皮膚や粘膜などの上皮組織の正常保持等に関与。
●ビタミンAは、過不足で健康障害が発生するため、食事摂取基準の範囲で摂取する必要ある。
● 妊婦さんにとっては胎児の催奇形性にも関わってくるため、正しい摂取量を。
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ビタミンAの基礎知識(食品)
☆ビタミンAとは
ビタミンAは脂溶性ビタミンの1つです。人では、視覚、聴覚、生殖等の機能維持、成長促進、皮膚や粘膜などの上皮組織の正常保持、タンパク質の合成等に関与しています。
ビタミンAは
ビタミンA₁であるレチノールと、
ビタミンA₂である3-デヒドロレチノール、
およびそれらの誘導体があります。他にも体内でビタミンAに変換されるプロビタミンA(ビタミンAの前駆体)が約50種類あり、β-カロテン、α-カロテン、クリプトキサンチンなどがあります。
(PDF図版参照)
☆ビタミンAを多く含む食品
ビタミンAとしての生物学的効力は「レチノール当量(RE)」で表されます。
レチノール1μg=α-カロテン24μg、β-カロテン12μg、β-クリプトキサンチン24μgです。
ただし、プロビタミンAは体内で過剰になるとビタミンAへの変換は減少するので、特定の健康障害を引き起こすことはなく安全と言われています。
(PDF図版参照)
↑単位は食品100gあたりに含まれるレチノール当量です。※特にレバーはレチノールを多く含む食品です。妊婦さんが気を付けるべき食品の1つになります。
☆ビタミンA過剰摂取による健康障害について
妊婦さんが過剰摂取で注意すべきは胎児の催奇形性になります。
ここにあるように催奇形性の恐れが出てくるビタミンAの最小用量は3000μgRE/日です。
他にも脂溶性ビタミンは肝臓に蓄積しやすいことから肝毒性や、他にも骨粗しょう症のリスク増加など、
ビタミンAの過剰な摂取は体へ悪影響を及ぼします。
※表にある泉門について
泉門は赤ちゃんの頭蓋骨の境目にある柔らかい部分です。成長と共に閉じていきますが、ビタミンAが過剰になると頭蓋内圧亢進により泉門部分が隆起してきます。悪化すると脳ヘルニアを起こしたり命の危険があります。
☆ビタミンAの欠乏症と推奨摂取量
過剰摂取による健康障害もありますが、欠乏も同じく健康障害が発生します。
ビタミンA欠乏症の初期症状は夜盲症(暗いところで著しく視力が低下する病気)であり、その後結膜・角膜乾燥症へと進行して失明する場合もあります。他にも感染症に対する抵抗力の低下も起こします。ビタミンAは不足するのも過剰になるのも体へ影響を及ぼすため、食事摂取基準の範囲で摂取の必要性があります。
(PDF図版参照)
↑妊産婦さんの上限は記載なしとなっていますが、
推奨量での摂取を基本として健康障害の最小用量を超えないように摂取するようにしましょう。
★総括★
ビタミンAは不足しても過剰になってもいけないビタミンです。妊婦さんにとっては胎児の催奇形性にも関わってくるため過敏に反応してしまうこともありますが、正しい摂取量を知ってお伝えするようにしましょう。
参考資料:ビタミンAの過剰摂取による影響, 内閣府・食品安全委員会ファクトシートより
製作日:2024.08.23
監修:株式会社UTP 研究室
詳しくは、PDFをご参照ください。



