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エビデンス・研究資料「リポソームって何?知っておくべき基本の知識」20250225

【要約】
●リポソームは、リン脂質が二層に連なった二重膜構造のナノサイズカプセルで、水溶性・油溶性成分の両方を保持できる。

●化粧品におけるリポソーム化の利点は、水溶性成分の浸透促進、保湿効果、バリア機能の補強、徐放性、活性成分の安定化の5つである。

●リポソームは、成分を徐々に放出して効果の持続性を高め、不安定な成分を外部環境から守ることで効果を保ったまま届けることができる。


※エビデンスを最優先に考えるUTPでは、医学論文や研究資料、学術情報などをもとに、美容と健康に関する信頼性の高い情報をご紹介しています。掲載内容は研究・文献に基づく情報であり、商品開発や情報提供の参考資料として活用しています。


リポソームって何?知っておくべき基本の知識

☆リポソームとは?
リポソームは、細胞膜の主要成分でもあるリン脂質が二層に連なった二重膜という構造で包まれているナノサイズの
カプセルです。

リン脂質の青い〇の部分は親水基と言い、水になじみやすい性質があります。

そしてリン脂質のⅡの部分は新油基(疎水基とも言います)と言い油になじみやすい性質があります。

リン脂質の二重膜は親水基を外側に、新油基を内側にして構成されます。そのためカプセルの内部は水になじみやすく、二重膜の中は油になじみやすいのです。

化粧品の有効成分は水溶性のものと油溶性のものがあります。技術次第ではありますが、理論上は水溶性の
成分はリポソームの内部に存在することができ、油溶性の成分はリポソームの二重膜の中に存在
できます。
ちなみにこれが細胞膜の構造です。

(PDF図版参照)
リポソームと同じ構造をしていますよね。

(PDF図版参照)
リポソームは形状によって、脂質二重膜が多層に重なった玉ねぎ状の多層リポソームと、脂質二重膜が一枚からなる単層リポソームがあります。

多層リポソームは多重層が外側から徐々にほぐれて中の成分を放出するため、成分の効果が長時間持続すると
いうメリットがあります。

「ビタCディープショット」の効果はこれによるものです。

一方、単層リポソームはリポソーム自体の大きさにもよりますが、内部の水相のスペースが比較的大きいので
多くの水溶性成分を保持できるというメリットがあります。

つまり多くのリポソーム製品は、中に入れる成分やリポソーム化する目的に応じて使い分けがされています。

☆化粧品におけるリポソーム化のメリット
化粧品におけるリポソームの利点は、主に水溶性成分の浸透促進、保湿効果、バリア機能の補強、徐放性、
活性成分の安定化の5つ
になります。

①水溶性成分の浸透促進
化粧品に含まれる水溶性の有効成分は、皮脂膜や細胞間脂質といった油性のバリアによって角層内部に浸透しにくいという弱点があります。リポソームは細胞膜と似た構造をしているため角層になじみやすい特徴があり、水溶性の有効成分をリポソームに包むことで、浸透面での弱点を克服することができます。

ちなみにリポソームに浸透促進剤を配合したり脂質二重膜に加工をすることで浸透速度を調整し
表皮用や真皮用リポソームといった部位専用のリポソームも出てきています。
(PDF図版参照)

②保湿効果
リポソームは細胞膜の主成分であるリン脂質で構成されていて角質細胞ともなじみやすいため、保湿成分や水分を効率よく角質細胞に届けることができます。
リポソーム配合美容液の連用による皮膚への保湿効果を調べた実験では、塗布前と比較して塗布後の角質水分量が有意に増加したことが報告されています。
(PDF図版参照)

③バリア機能の補強
リポソームを肌に塗ると角層の表面と内部両方でラメラ構造を形成することがわかっています。
リポソームにはバリア機能補強作用があります。

皮膚表面の角層は角質細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質からできています。細胞間脂質は水分層と油分層が
ミルフィーユのように重なり合ったラメラ構造を形成し、皮膚のバリア機能に重要な役割を担っています。
(PDF図版参照)

④徐放性
リポソームには内側に保持した成分を徐々に放出する性質(徐放性)があります。
リポソームに入れて成分の放出速度をコントロールすることによって、成分を表皮内の狙った場所に届けたり、表皮内に長く留めて成分の効果の持続性を高めることができます。
さらに刺激の強い成分は、カプセル化して少しずつ放出することによって皮膚刺激をコントロールする効果も期待できます。
(→DUE1(ビタミンACE原液美容液)のビタミンAはこれを狙っています。)
(PDF図版参照)

⑤活性成分の安定化
化粧品の中には、pH、温度、水分、空気中の酸素などによって分解したり変化したりして、効果を失ってしまう成分があります。(→DUE1(ビタミンACE原液美容液)のビタミンAやビタミンCがそうです。)

これらの不安定な成分をリポソームの中に包んで外部の環境から守ることによって、効果を保ったまま必要な場所に届けることができると考えられています。

参考資料:リポソーム | 研究の強み | 研究開発 | 株式会社コーセー 企業情報サイト
水溶性成分の皮膚への浸透性向上を実現 表皮・真皮への浸透を制御した独自設計の単層リポソーム2種を新開発 | 富士フイルム [日本]

製作日:2025.02.25
監修:株式会社UTP 研究室


エビデンス・研究資料
「リポソームって何?知っておくべき基本の知識」PDF

詳しくは、PDFをご参照ください。


【関連商品】
●ビタCディープショット
(ビタミンC含有加工食品)
60g(2g×30袋)
7,000円(税込7,560円) 

DUE1(ビタミンACE原液美容液)
(SAS化ビタミンACE原液美容液)
30mL
9,000円(税込 9,900円)

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