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エビデンス・研究資料「ユーメラニンとフェオメラニンの特徴とそれぞれの役割について」20250726

【要約】
●メラニンは共通の経路から分かれ、黒褐色のユーメラニンと黄赤色のフェオメラニンになる。
●ビタミンCによる還元は、メラニンそのものをなくす働きではなく、色を淡く見せる働き。
●2種類のメラニンには異なる特徴があり、そのバランスが皮膚の防御や色調に関係する。


※エビデンスを最優先に考えるUTPでは、医学論文や研究資料、学術情報などをもとに、美容と健康に関する信頼性の高い情報をご紹介しています。掲載内容は研究・文献に基づく情報であり、商品開発や情報提供の参考資料として活用しています。


ユーメラニンとフェオメラニンの特徴とそれぞれの役割について

☆メラニンの合成経路
メラニンは、メラノサイトでチロシンと酵素であるチロシナーゼが反応することで合成されていきます。
そして、合成の過程で分岐し、2種類のメラニンになります。それぞれの合成経路を下記に示します。
(PDF図版参照)

【共通経路】
チロシン → ドーパ → ドーパキノン(酸化型)

【ここから分岐】
分岐A:ユーメラニン
ドーパキノン → ドーパクロム → ユーメラニン

分岐B:フェオメラニン
ドーパキノン+システインまたはグルタチオン → フェオメラニン

ユーメラニンとフェオメラニンは、まったく異なる合成経路の産物であり、一度ユーメラニンになったら、それをフェオメラニンに変換する酵素・経路は存在しません。
※ビタミンCで還元してグルタチオンを作用させ、フェオメラニンにすることはできません。

*応用編*
システイン、グルタチオンにはチオール基(−SH基)という構造があり、これがフェオメラニンに誘導できる仕組みです。

☆酸化型のユーメラニンと還元型のユーメラニンについて
ビタミンCはユーメラニンを還元することで、白く見せることができると言われています。

これは、酸化型のユーメラニンを還元型のメラニンにして、一時的にシミを薄く見せているだけであって、還元型のユーメラニンが再び酸化されたら黒く戻ります(メラニン自体がなくなったわけではない)。

そのため、できてしまったシミを根本的に解決するためには、ビタミンCで還元型を維持しながら、ターンオーバーを促進してシミを排泄する必要があるということです。

*色調の違い*
酸化型ユーメラニン
→黒っぽい、深く濃い

還元型ユーメラニン
→茶色っぽい、やや淡い

☆ユーメラニンとフェオメラニンの役割
ユーメラニンとフェオメラニンには、それぞれ人間の体における役割があります。

①紫外線防御と、微細な表現のための構造
ユーメラニンは、メラニンの中でももっとも強力な紫外線吸収能力を持っており、DNAや細胞を紫外線による損傷から守るために非常に重要です。

一方、フェオメラニンは色調表現の幅を広げる役割があり、赤毛・金髪・ピンク系の肌色・唇などの形成に必要です。
これにより、人種・個人差の多様性(顔や体の表現力)を支えています。

②構造的な分布の違いで機能が分担されている
ユーメラニンは主に外的防御部位(表皮、髪、虹彩)に分布しており、「」のような働きがあります。
フェオメラニンは、敏感な部位(唇、顔の一部など)の色調を構成し、「表情」「視覚的個性」「性差」に寄与します。
(PDF図版参照)

③酸化ストレス制御とバランス
フェオメラニンは紫外線を浴びると、逆に酸化ストレス源(ROS生成)になることがあります。
これを補うために、ユーメラニンや抗酸化物質(グルタチオン、ビタミンC・Eなど)とのバランスがとても重要です。
→結果として、両者のバランスが皮膚の健康・美しさ・安全性に関わるという仕組みです。

*ユーメラニンとフェオメラニンのポイント*
①ユーメラニンとフェオメラニンの合成経路はまったく異なり、ユーメラニンからフェオメラニンを合成することはできない。

②ビタミンCによって酸化型ユーメラニンから還元型ユーメラニンになったとしても、一時的にシミが薄くなっているだけで、根本解決にはターンオーバーを促進してシミを排泄する必要がある。

③ユーメラニンとフェオメラニンにはそれぞれ役割があり、人の体にはどちらも必要である。

製作日:2025.07.26
監修:株式会社UTP 研究室


エビデンス・研究資料
「ユーメラニンとフェオメラニンの特徴とそれぞれの役割について」PDF

詳しくは、PDFをご参照ください。


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