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エビデンス・研究資料「今さら聞けない紫外線と日焼け止め化粧品の基礎知識」20250120

【要約】
●紫外線はUVA・UVB・UVCの3種類に分類され、UVAはシワやたるみ、UVBは炎症や肌荒れ、ごわつきの原因となる。

●日焼け止め化粧品には、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2種類があり、それぞれ紫外線を防ぐ仕組みや使用感が異なる。

●SPFは、「UVB」の防止効果、PAは、「UVA」の防止効果を表し、日焼け止めは少なくとも2~3時間おきを目安に一度に何度か塗りなおすことが大切。


※エビデンスを最優先に考えるUTPでは、医学論文や研究資料、学術情報などをもとに、美容と健康に関する信頼性の高い情報をご紹介しています。掲載内容は研究・文献に基づく情報であり、商品開発や情報提供の参考資料として活用しています。


今さら聞けない紫外線と日焼け止め化粧品の基礎知識

☆紫外線とは
米国皮膚科学会では、老化の約80%が紫外線(光老化)による影響だと考えられており肌に最も悪い影響を
与えるとされています。
太陽は波長の異なるガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線を放出していますが
その中でも紫外線は紫外線A波(UVA)、紫外線B波(UVB)、紫外線C波(UVC)の3種類に分類されます。

太陽からの光は、波長が短いほどエネルギーが強く波長が長くなるほどエネルギーは弱くなります。
しかし、波長が短い光ほどオゾン層でブロックされて地表に到達しないという特徴もあります。

そのため紫外線の中でも、波長の短いUVCはエネルギーは強いものの地表には届かないとされています。逆に、波長の長いUVAはUVBよりもエネルギーは弱めですが、地上に届く紫外線の9割を占め、皮膚の真皮層まで届いてしまうといった特徴があります。
(PDF図版参照)

・UVAの特徴
UVAは生活紫外線とも呼ばれ、日常生活の知らず知らずのうちに浴び続けることでサンタンと呼ばれる皮膚の黒化を起こしたり、真皮層のコラーゲンやエラスチン線維を変性させてシワやたるみの原因となります。

・UVBの特徴
UVBはレジャー紫外線とも呼ばれ、エネルギーは強いものの波長はUVAよりも短いため空気中の水分で吸収されます。
しかしUVBは散乱性も高くあらゆる方向から皮膚に届きます。主に表皮にダメージを与え、直接的に細胞の遺伝子を傷つける作用があります。

UVBには皮膚を赤く炎症させるサンバーンとメラニンを増やし皮膚の黒化を引き起こすサンタンの2つの作用があります。表皮ダメージにより角化のリズムが乱れ、角層中の水分量が減り肌荒れ、ごわつきを引き起こします。

*サンバーン*
UVBによるもので、紫外線を受けた部分が赤く炎症を起こし、ひどい場合はやけどのように水疱ができます。
紫外線を受けてから8~24時間でピークに達し、炎症は数日間続きます。

*サンタン*
主にUVAによるもので、日焼けにより皮膚が黒くなることです。サンタンは身体が紫外線から身を守ろうと
する天然のサンスクリーンです。紫外線照射直後から黒くなる即時型黒化と、数か月持続する遅延型黒化
あります。

☆環境による紫外線量の違いについて
紫外線は太陽から直接届くもの、空気中のちりやほこりによって散乱したもの、地表面で反射されたものの3種類があります(次ページ左上)。地表面の状態による反射率は、新雪で80%、水面で10~20%、砂浜で10~25%、草地で10%以下、アスファルトで10%です。そして紫外線量は標高が1000mごとに10%、緯度が低くなる(赤道に近づく)ほど増加します。
(PDF図版参照)

さらに月ごとの紫外線量をみると、UVBは夏の7~8月の間が強く冬になると一気にその量が減ります。

一方UVAは4~9月まで強い時期が続き、冬になっても半分程度しか下がらないため年間を通して気を付ける
必要があります。(※雪国では冬の雪による反射も注意が必要)

天気ごとの紫外線量をみてみると、快晴時を100%として曇りの場合でも快晴時の6割程度は紫外線が届いて
います。雨になると3割程度になりますが、天気が悪いからとUV対策をせず油断するのは禁物です。

☆日焼け止め化粧品と紫外線カット剤
日焼け止め化粧品に使用されている紫外線カット剤は、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2種類があります。

・紫外線散乱剤の特徴
物理的に紫外線を跳ね返します。成分としては酸化チタンや酸化亜鉛といった「酸化〇〇」のものです。

UVA~UVBまで幅広く跳ね返し、ノンケミカル処方と言われるのは紫外線散乱剤のみを使用した製品です。
紫外線吸収剤よりも肌に優しいとされていますが、塗った時に白浮きしたり、きしみ感を感じたりといった
使用感が問題になることもあります。

・紫外線吸収剤の特徴
学物質が紫外線を吸収し、熱などの別のエネルギーに変えて放出します。ケイヒ酸系、ベンゾフェノン系、
トリアジン系などありますが、難しいので散乱剤の「酸化〇〇」以外と考えてもらえば大丈夫です。

紫外線散乱剤と比較して白浮きやきしみ感を感じないため使用感は良くなりますが、化学物質が一度エネルギーを吸収して熱に変換しているため、その過程が皮膚への刺激になることがあります。

*サンケア指数(SPF・PA)*
・SPFとは

Sun Protection Factorの略でUVBの防止効果を表す数値です。

サンバーン(赤く炎症する日焼け)を起こすまでの時間を何倍に延ばせるかの目安です。
(例)何も塗らないと25分で赤くなる人がサンアウト48.6を塗ったら、塗らない時の48.6倍赤くなるのを
防いでくれるということです。(※サンアウトのSPFは48.6です)
→具体的に何時間日焼けの時間を延ばしてくれるのかというと・・・
25分(赤くなるまでの時間)×SPF48.6=1215分=20.25時間 防いでくれるということ。

・PAとは
Protection Grade of UVAの略で、UVAPFの値を目安に+ の数でUVA防止効果を表したものです。UVA照射後2~24時間で生じる皮膚のサンタン(即時黒化)を指標にしています。
(PDF図版参照)

※日焼け止めは少なくとも2~3時間おきを目安に一度に何度か塗りなおすことが大切です。

*日焼け止め化粧品の種類と特徴*
日焼け止め化粧品にも種類があります。使用する環境や使用感を踏まえて適切な日焼け止め化粧品を使用しましょう。
(PDF図版参照)

参考資料:福井崇, 遮光製品(サンスクリーン)とその作用, 日本香粧品学会誌, 43(1), 32-38, 2019
他、日本化粧品検定対策テキストより抜粋


製作日:2025.01.20
監修:株式会社UTP 研究室


エビデンス・研究資料
「今さら聞けない紫外線と日焼け止め化粧品の基礎知識」PDF

詳しくは、PDFをご参照ください。


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