【要約】
●ラエンネックはCOX-2をより強く抑制することから慢性炎症により効果を発揮すると言える。
●ラエンネックには、COX-1、COX-2を強く抑制することによる鎮痛作用がある。
●炎症および発痛の調節物質であるPGE₂の産生を低下させる。
※エビデンスを最優先に考えるUTPでは、医学論文や研究資料、学術情報などをもとに、美容と健康に関する信頼性の高い情報をご紹介しています。掲載内容は研究・文献に基づく情報であり、商品開発や情報提供の参考資料として活用しています。
ラエンネック注射剤の鎮痛効果について
☆痛みが発生するメカニズム
ヒトが痛みを感じるのは、刺激を受けた細胞の細胞膜リン脂質から分泌されるアラキドン酸という物質が、細胞に元々存在するCOX-1、COX-2(コックスと読む)という酵素によって「プロスタグランジン(PG)」になり生体の様々な臓器に痛みの指令を出すことによるものです。
PGはいくつか種類があり、痛み以外にも血管拡張や利尿作用といった様々な生理活性作用を引き起こしています。PGE₂はPGの中でも炎症や痛覚過敏を促すことが知られています。このアラキドン酸からPGができる経路のことを「アラキドン酸カスケード」と言います。
(PDF図版参照)
☆痛み止めってどうして効くの?
世の中でよく聞く痛み止めの薬としてロキソニンがあります。
このロキソニンはアラキドン酸カスケードにおいてCOX-1、COX-2をブロックすることで痛みの原因となるPGの生成を抑えるという作用があります。
☆COX-1とCOX-2の違いって何?
COX-1は急性炎症時、つまりアラキドン酸が大量に発生している状態で働きやすいと言われています。
一方COX-2はCOX-1が働きにくい低濃度のアラキドン酸で反応することができ、微量のアラキドン酸が持続的に供給されている慢性炎症時において働いていると言われています。
☆ラエンネックの鎮痛作用について
ロキソニンと同じ種類の鎮痛薬として知られているインドメタシンとラエンネックを比較した実験があります。
それぞれの成分でCOX-1、COX-2をどのくらい抑制できるか検証したところ、COX-1については同等、COX-2についてはインドメタシンよりラエンネックの方がより強く抑制することがわかりました。
ラエンネックはCOX-2をより強く抑制することから慢性炎症により効果を発揮するといえます。
★総括★
ヒト胎盤抽出物であるラエンネックには鎮痛作用があり、その鎮痛メカニズムはアラキドン酸カスケードにて炎症組織におけるCOX-1、COX-2(特に後者)を強く抑制し、炎症および発痛の調節物質であるPGE₂の産生を低下させることによります。
参考文献:Kexin Liu, Taiichi Kaku, YukikoYoshii, Kazunaga Kawabata : 慢性膝関節炎患者および慢性疼痛モデルマウスにおけるLaennec注射剤の鎮痛効果. 薬理と臨床, 14(1) : 25-30, 2004
製作日:2023.12.04
監修:株式会社UTP 研究室
エビデンス・研究資料
「ラエンネック注射剤の鎮痛効果について」PDF
詳しくは、PDFをご参照ください。
【関連商品】
●プラセンタ注射薬 ラエンネック
【特定生物由来製品・処方せん医薬品】



