【この記事で学べること】
●法律上は「角層まで」としか表現できないが、実際には基底層など角層より深い部分まで浸透している成分も多く存在する。
●化粧品による赤みやヒリヒリ感は、角層には神経が存在しないことから、角層より下の生きた細胞や神経まで浸透している証拠ではないか。
● 薬用化粧品の美白やシワ改善効果は実際の人間の皮膚で検証されており、有効成分が基底層やメラノサイトまで浸透している根拠であるとしている。
会食が続いてるのに体重が減っている宮田哲朗です。(何で?)
さて今回は、「化粧品は本当に皮膚に浸透しているのか?」という誰もが思ったことがある話の答えを出します!
化粧品は、
・角層までしか浸透しない
・角層のもっと奥まで浸透している
など色んな声がありますよね?
今日で化粧品は、
・角層までしか浸透しないのか?
・角層よりももっと深部に浸透するのか?
の決着をつけたいと思います。
✔️法律と実際は違う!
まず、化粧品成分は「角層までしか浸透しない」と言われている一番の理由は、法律の問題があります。
我々のような化粧品会社が、コマーシャルやカタログ、ポップなどを作成する際には、必ず注釈で「角層まで」と入れる必要があると法律で決まっています。
(皆様も見たことありますよね?)
なので、多くの人は化粧品は角層までしか浸透しないと思っています。
実際に角層よりももっと深い部分の「基底層」や「有棘層」などに成分が届いていたとしても、法的には「角層まで」としか書くことが出来ないのです。

ここが大きなポイントになります。
皆様にまず知っていただきたいのは、実際には浸透していても「角層まで」としか書けないということと、「角層まで」と書いてあっても基底層などの深い部分にまで浸透している成分は沢山あるということです。
✔️角層よりもっと下にまで浸透している根拠
角層にある「角質細胞」は死んでいる細胞であることはご存知の通りです。
基底層で作られた細胞は、有棘層、顆粒層までは生きていますが、角層になる段階には細胞内の「核」がなくなって死んでしまいます。(脱核と言います)
そして、死んだ細胞の集まりが角層です。
皆様の中でも化粧品を使って、お肌が「赤くなる」「ヒリヒリする」などの経験がある人が多いと思いますし、皆様のお客様でもそんな経験があると思います。
でも・・・おかしいですよね?
角質細胞は死んでいるので、赤くなったり、ヒリヒリを感じたりする訳がありません!
赤くなったり、ヒリヒリしたということは、化粧品が角層より下に浸透している証拠なのです!
(生きた細胞にまで届いている証拠)
さらに、角層には「神経は存在しない」にも関わらず、化粧品を使ってヒリヒリ感や掻痒感を感じているということは、やはり角層よりも下に浸透している証拠なのです!
(角層よりも下の神経がある場所まで届いている証拠)
まずは、化粧品を使っての刺激の観点から、角層よりももっと下に浸透していることをお伝え致しました。
✔️浸透していないと効果は出ない!
薬用化粧品(医薬部外品)では、
・美白
・シワ改善
などの効果が認められています。
では、これらの効果は「どのように検証されている」のでしょうか?
実際に効果を検証する方法は、
①試験管
②培養細胞
③人工皮膚モデル
④動物の皮膚
⑤実際の人間の皮膚
という5つの工程で検証しています。
ここで一番大切なことは、「実際の人間の皮膚」で検証を行い、効果があるかどうかを確認しているという点です!
美白やシワ改善の効果があるということは、成分が基底層やメラノサイトといった角層よりも、もっともっと深い部分に浸透している証拠です!
反対に、有効成分が角層までしか浸透しないのであれば、美白やシワ改善の効果が出る訳がありません!
これが化粧品は角層よりも、もっと下に浸透しているという根拠になります。
今回の投稿で皆様にお伝えしたいことは、化粧品は角層より深い部分(基底層やメラノサイトなど)まで浸透いるけども、法律の問題で「角層まで」としか言えない(書けない)んですよ!という事でした。
是非とも、サロンに来られるお客様、クリニックに来られる患者様にもお伝えして下さい。
作成日:2025.12.9
Profile:宮田哲朗
株式会社UTP社長/2,000件以上のクリニックやエステティックサロンと接した経験から得た知識を基に化粧品やサプリメントのオリジナル商品を多数プロデュース、数々のヒット商品を手掛ける。医療業界、美容業界に化粧品やサプリメントの正しい知識や選び方などを題材とした講演活動を全国で行う。著書に、「プロのための美肌メソッド」(アートデイズ社)「美肌作りの3分ルール」(ダイヤモンド社)



