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エビデンス・研究資料「ブタプラセンタ抽出物で「オートファジー陽性率」が増加」20261005

【要約】
●ブタプラセンタ抽出物(PPE)とその酵素加水分解物(hPPE)を用いた国内研究が、第44回日本美容皮膚科学会総会・学術大会で発表。
●培養したヒト表皮角化細胞と皮膚線維芽細胞では、PPE/hPPE処理後にオートファジー陽性率が増加し、酸化ストレスで低下した陽性率もPPEによる前処理で回復したと報告。
●研究の中心は細胞試験であり、今後の追跡に期待される


※エビデンスを最優先に考えるUTPでは、医学論文や研究資料、学術情報などをもとに、美容と健康に関する信頼性の高い情報をご紹介しています。掲載内容は研究・文献に基づく情報であり、特定の商品・施術の有効性や安全性を保証するものではありません。


ブタプラセンタ抽出物とオートファジー 皮膚細胞を用いた国内研究

プラセンタ研究で、オートファジーとの関係に注目した国内発表がありました。

セプテム総研は、かおり皮フ科、大阪工業大学との共同研究で、ブタプラセンタ抽出物(PPE)と、その酵素加水分解物(hPPE)が、ヒト皮膚由来の細胞における「オートファジー陽性率」に与える影響を検討しました。研究成果は、2026年8月1日~2日に開催された第44回日本美容皮膚科学会総会・学術大会で発表されました。

プラセンタとオートファジーという2つの研究領域が、1つの研究の中で直接つながったと言えます。


オートファジー陽性率とは

オートファジーは、細胞内のリサイクルに関わる仕組みです。
今回の研究で調べたのは、オートファジーの働き全体ではなく、「オートファジー陽性率」という指標です。
これは、検査上、オートファジーに関係する反応が確認された細胞の割合を示します。

オートファジー陽性率が増加したことは、オートファジーに関係する反応が確認された細胞が増えたことを意味します。

研究に使われたのは、ブタプラセンタ抽出物のPPEと、PPEを酵素で加水分解したhPPEです。


どのような実験を行ったのか

研究には、培養したヒト表皮角化細胞と皮膚線維芽細胞が用いられました。
実験は、大きく2つに分けて考えるとわかりやすくなります。

実験1 PPEまたはhPPEを与えた場合
細胞にPPEまたはhPPEを与え、オートファジー陽性率がどう変化するかを調べました。

実験2 酸化ストレスを与えた場合
細胞に過酸化水素を与え、酸化ストレスがかかった状態をつくりました。そして、PPEを与えずに酸化ストレスをかけた細胞と、あらかじめPPEを与えてから酸化ストレスをかけた細胞を比較しました。

ここでいう「PPEによる前処理」とは、酸化ストレスを与える前にPPEを与えておくことです。


細胞試験で報告された結果

PPEまたはhPPEを与えたヒト表皮角化細胞と皮膚線維芽細胞では、オートファジー陽性率が増加したと報告されました。

一方、過酸化水素による酸化ストレスを与えると、オートファジー陽性率は低下しました。
しかし、あらかじめPPEを与えていた細胞では、低下したオートファジー陽性率が回復したと報告されています。

わかりやすく整理すると、酸化ストレスによって低下した「オートファジーに関係する反応」が、PPEによる前処理で回復したという結果です。

「オートファジーそのものが動きやすくなった」「オートファジー機能全体が回復した」とまでは断定はできないものの、価値ある結果と言えます。


軽度酒さの1症例で観察されたこと

研究発表では、軽度の酒さがある1症例に対して、hPPE配合ジェルを1日2回、10週間使用した経過も報告されています。医師の所見では、赤みや炎症に改善傾向があったとされています。


UTPがこの研究に注目する理由

今回の研究は、プラセンタとオートファジーという、UTPが注目してきた2つのテーマが直接交差した研究です。プラセンタ研究の新たな方向性を考えるうえで、追跡する価値のある発表といえます。

参考資料
株式会社セプテム総研「【学会発表】ブタプラセンタ抽出物にオートファジーを促進する作用を確認 ―酸化ストレスによるオートファジー低下も抑制、酒さへのアプローチ可能性を示唆―」2026.09.30
https://www.value-press.com/pressrelease/381317

J-GLOBAL「ブタプラセンタ抽出物のオートファジー促進効果」
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=202602256678868081

製作日:2026.10.05
監修:株式会社UTP 研究室


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