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エビデンス・研究資料「線維芽細胞とオートファジーについて」

【要約】
●真皮の線維芽細胞は G0 期や G1 期(増殖期)があり、G0 期の線維芽細胞はコラーゲン 6 の産生を行う。

●加齢により真皮の網状層でコラーゲン 6 が減少する。コラーゲン 6 はヒトの真皮線維芽細胞においてオートファジーを活性化させる。

●G0 期の線維芽細胞は、コラーゲン 6 の増加を通して、真皮構造を維持や、オートファジーにによる線維芽細胞自体のメンテナンス行う。


※エビデンスを最優先に考えるUTPでは、医学論文や研究資料、学術情報などをもとに、美容と健康に関する信頼性の高い情報をご紹介しています。掲載内容は研究・文献に基づく情報であり、商品開発や情報提供の参考資料として活用しています。


線維芽細胞とオートファジーについて

☆線維芽細胞の細胞周期
細胞には細胞周期というものがあり、分裂・増殖のサイクルに入っている時期(G1期, S期, G2期, M期)と、
増殖を休んでいるG0期というものがあります。

G0期には、神経細胞や脂肪細胞、筋肉細胞のように増殖できない状態にまで分化した場合や、老化してそれ以上
増殖できない場合
も含みます。

真皮に存在する線維芽細胞はG0期やG1期(増殖期)になることが知られており、真皮にもG0期の線維芽細胞が
一定数いると考えられます。

☆増殖休止中の線維芽細胞とコラーゲン6
線維芽細胞は皮膚の真皮でコラーゲンやヒアルロン酸を生み出すことから肌のハリに影響する細胞です。
そんな線維芽細胞のG0期はどのようなことが起こっているのかを調べた実験があります。
下記に実験内容とその結果を示します。(PDF参照)

・G0期の線維芽細胞はコラーゲン6の産生を行っている
G0期の細胞が多くなる条件でヒトの真皮由来の線維芽細胞を培養してみると、様々な周期の存在
する細胞と比べてコラーゲン6の遺伝子発現量が増えていることがわかりました。

→真皮の線維芽細胞にとって、G0期はコラーゲン6を活発に生み出す時期であるということです

コラーゲン6は真皮に存在する他の成分同士を結びつける作用があります。そのためコラーゲン6が
失われると皮膚の強度が低下し、肌のハリが損なわれてしまうということです。

・加齢により真皮の網状層でコラーゲン6が減少する
20~60代の女性8名の皮膚を解析したところ、50~60代の真皮の深い部分にあたる網状層でコラーゲン6が減少していることがわかりました。

真皮の表層である乳頭層では、年代間での大きな違いは見られませんでした(PDF参照
→加齢により真皮の網状層でコラーゲン6が減少する
G0期の線維芽細胞がコラーゲン6の産生を行っているという結果を考えると、線維芽細胞の数や、正常な細胞周期のサイクルがコラーゲン6の産生に関わってくると考えられます。

・コラーゲン6はヒトの真皮線維芽細胞においてオートファジーを活性化させる
さらにコラーゲン6の役割を解析すると線維芽細胞のオートファジーを活性化させていることがわかりました。

↑画像(PDF参照)は線維芽細胞の細胞核を青に、オートファゴソーム(オートファジーの途中でできる袋状のもの)を緑に染色したものです。コラーゲン6ありの方が染色されています。またオートファゴソーム形成に働くと
される、オートファジー関連タンパク質Atg5の遺伝子発現量も増えていました。

つまりG0期の線維芽細胞は、増殖は休んでいるものの、コラーゲン6の増加を通して真皮構造を維持したり、
オートファジーによって線維芽細胞自体のメンテナンスをしている
ということです。

※細胞には増殖の時期(プラセンタの作用)も必要ですが、休止期(オートファジー)の時期も必要ということです。

参考資料:株式会社ポーラ・オルビスホールディングス ニュースリリースより(2023.6.29)

製作日:2025.05.19
監修:株式会社UTP 研究室


エビデンス・研究資料
「線維芽細胞とオートファジーについて」PDF

詳しくは、PDFをご参照ください。


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