TOPICS UTPからのお知らせ

TOPICS UTPからのお知らせ

エビデンス・研究資料「ビタミンEの特徴とビタミンE誘導体」20251104

【要約】
●ビタミンEは、脂溶性ビタミンで、抗酸化作用、バリア機能の維持、血流促進、抗炎症作用、美白作用がある。

●ビタミンE誘導体は「安定性向上」「浸透性改善」を目的として開発され、多くの化粧品に利用されている。

●UTPの化粧品では、「ラ・プレシアシリーズ」「ハリストンシリーズ」「DUE1(SAS化ビタミンACE原液美容液)」にビタミンE誘導体が配合。


※エビデンスを最優先に考えるUTPでは、医学論文や研究資料、学術情報などをもとに、美容と健康に関する信頼性の高い情報をご紹介しています。掲載内容は研究・文献に基づく情報であり、商品開発や情報提供の参考資料として活用しています。


ビタミンEの特徴とビタミンE誘導体

☆ビタミンEとは
ビタミンEは健康な肌の維持に不可欠な脂溶性ビタミンです。

天然に存在するビタミンEは単一の化合物ではなく、α-トコフェロールやβ-トコフェロールといった様々な形態で存在しています。その中でもα-トコフェロールが最も生体内で安定して存在していると言われているそうです。

食品では植物油、ナッツ類、魚卵などに多く含まれます。皮膚においては主に皮脂を介して供給され、抗酸化物質として主に活性酸素種と反応し、外的ストレス(紫外線や大気汚染)に対する防御に大きな役割を果たしています。
(PDF図版参照)

☆皮膚への作用メカニズム
*抗酸化作用

ビタミンEは皮膚に存在する主要な脂溶性抗酸化物質であり、紫外線や汚染物質により発生する活性酸素種(ROS)を中和しています。脂質過酸化の連鎖反応を抑制することで、細胞膜や皮膚構造の損傷を防ぎ、光老化(シワやシミ)の進行を抑えます。

*バリア機能の維持
皮膚角層の脂質に取り込まれることで、皮膚バリアの安定化に寄与します。
乾燥や外的刺激から皮膚を守る働きがあり、皮膚の水分保持にも関与すると考えられています。

*血流促進・ターンオーバー促進
ビタミンEは末梢血管の拡張作用を持ち、皮膚の血流を改善します。
これにより酸素や栄養素の供給が円滑になり、皮膚細胞の新陳代謝(ターンオーバー)の正常化に寄与します。

*抗炎症作用
紫外線照射後の皮膚では炎症性サイトカインや酵素の発現が増加しますが、ビタミンEはこれらを抑制し、
紅斑や浮腫などの炎症反応を軽減します。特に局所適用により顕著な効果が確認されています。

*美白・色素沈着抑制
酸化ストレスに伴うメラニン生成を抑制する作用が報告されています。
また、ビタミンCと併用することで相乗的にメラニン抑制・還元作用が強化され、美白効果が期待できます。

☆ビタミンE誘導体について
ビタミンEは天然型の他に、化粧品や医薬部外品でよく利用されるビタミンE誘導体があります。

ビタミンE誘導体は「安定性向上」「浸透性改善」を目的として開発され、多くの化粧品に利用されています。

UTPの化粧品には「ラ・プレシアシリーズ」「ハリストンシリーズ」「DUE1(SAS化ビタミンACE原液美容液)」に配合されています。
それぞれのビタミンE誘導体の特徴を見ていきましょう。

*ラ・プレシアシリーズ
ラ・プレシアシリーズに配合されているビタミンE誘導体は「酢酸トコフェロール」です。
最も一般的で、肌で加水分解されて活性型ビタミンEに変換されます。
安定性が高く酸化されにくいため、化粧水・乳液・クリームなど幅広く使用されています。

*ハリストンシリーズ
ハリストンシリーズに配合されているビタミンE誘導体は「トコフェリルリン酸ナトリウム」です。
この誘導体の特徴は水溶性であることです。水に溶けるため化粧水にも配合可能です。

紫外線やアクネ菌による炎症抑制作用の報告があります。そのため敏感肌・ニキビケア化粧品に多く使われて
います。

*DUE1(SAS化ビタミンACE原液美容液)
DUE1に配合されているビタミンE誘導体は「ラ・プレシアシリーズ」と同じ「酢酸トコフェロール」です。

*他のビタミンE誘導体
ここからは、こんなものもあるのかという参考程度に見てください。

・トコフェリルニコチネート
ナイアシン由来の血管拡張作用を併せ持ちます。
冷え性対策・マッサージクリーム、育毛剤などに応用されています。

・トコフェリルグルコシド
これもビタミンEですが水溶性です。糖と結合させ安定化したものです。
徐々に加水分解されてトコフェロールに変換されるため、敏感肌・低刺激設計の化粧品に採用されやすいです。

・トコフェリルヘミスクシネート
これも水溶性です。細胞膜への取り込み効率が高いとされ、医薬的な分野(ドラッグデリバリー)でも
研究対象となっているそうです。

・トコフェリルグルタミン酸エステル
これはエステルという形で両親媒性の誘導体です。
アミノ酸由来で皮膚親和性や持続性を狙った誘導体です。ただ化粧品応用例は少なめです。

製作日:2025.11.04
監修:株式会社UTP 研究室


エビデンス・研究資料
「ビタミンEの特徴とビタミンE誘導体」PDF

詳しくは、PDFをご参照ください。

関連記事

エビデンス・研究資料「炭酸ガスによる血行促進と表皮細胞活性化のメカニズム」202...

エビデンス・研究資料「炭酸ガスによる血行促進と表皮細胞活性化のメカニズム」20260615

エビデンス・研究資料「角質層の糖化メカニズムについて」20260525

エビデンス・研究資料「角質層の糖化メカニズムについて」20260525

エビデンス・研究資料「ビタミンCの継続供給が皮膚バリア機能に与える影響」2026...

エビデンス・研究資料「ビタミンCの継続供給が皮膚バリア機能に与える影響」20260330

エビデンス・研究資料「紫外線による皮膚障害に対するビタミンCの前塗布・後塗布の保...

エビデンス・研究資料「紫外線による皮膚障害に対するビタミンCの前塗布・後塗布の保護効果」20260316

エビデンス・研究資料「軟膏・クリームにおける基剤の基礎知識」20260202

エビデンス・研究資料「軟膏・クリームにおける基剤の基礎知識」20260202

エビデンス・研究資料「グリチルリチン酸2Kの基礎知識と抗炎症作用について」202...

エビデンス・研究資料「グリチルリチン酸2Kの基礎知識と抗炎症作用について」20260126

エビデンス・研究資料「アラントインの基礎知識と美容効果について」20260126

エビデンス・研究資料「アラントインの基礎知識と美容効果について」20260126

エビデンス・研究資料「プラセンタの更年期症状に対する効果」20260113

エビデンス・研究資料「プラセンタの更年期症状に対する効果」20260113

エビデンス・研究資料「オートファジーがスポーツパフォーマンスに与える影響」202...

エビデンス・研究資料「オートファジーがスポーツパフォーマンスに与える影響」20251218

エビデンス・研究資料「糖尿病とオートファジーの関係性について」20251212

エビデンス・研究資料「糖尿病とオートファジーの関係性について」20251212
  • JPMA 一般財団法人 日本プラセンタ医学会
  • 一般財団法人 全国ヘルスケアサービス産業協会
  • ESTHETIQUE GRAND PRIX
  • 日本オートファジー