【この記事で学べること】
●レチノールは皮膚内でレチノイン酸に変換され、受容体と結合して働く。
●初心者は受容体が少なく、余ったレチノールが赤みや皮むけを招く可能性がある。
●低用量から始め、6ヶ月継続して受容体を増やすのがおすすめ!
10月23日の「プロ野球ドラフト会議」での指名を30年以上待っている宮田哲朗です。
(記事制作日:2025.10.22)
さて今回は、レチノール(ビタミンA)を使ったときに起こることがある、赤み・皮むけ・ヒリつきなどについてお伝えします。
レチノールは、使い始めに刺激を感じる人がいます。
ただ、その理由と注意点を知っておけば、「我慢して使い続ければいい」と思い込まず、自分の肌に合わせて取り入れやすくなります。
ぜひ最後まで読んでみてください!
レチノールが肌で働く仕組み
まず、レチノールが肌で働く仕組みをおさらいします。
レチノールを皮膚に塗ると、皮膚の中では、
・レチノール
↓
・レチナール
↓
・レチノイン酸
という流れで変換されます。
そして、レチノイン酸が皮膚の細胞にある「レチノイン酸受容体」と結合し、さまざまな遺伝子の働きを調節します。
少し難しいですが、レチノールは肌の中で別の形に変わり、細胞へ情報を伝えることで働く、と考えるとわかりやすいです!
※レチノールの変換や反応の程度には、製品の処方、配合量、使用頻度、肌状態などによる個人差があります。
なぜ赤み・皮むけ・ヒリつきが起こるの?
レチノールによる刺激は、単に「受容体から余ったレチノール」が原因というわけではありません。
レチノイン酸受容体を介した遺伝子の働きの変化に加え、炎症に関わる物質の増加、角化の乱れ、皮膚バリアへの影響など、複数の仕組みが関係すると考えられています。

また、同じレチノール化粧品でも、
・配合量や処方
・一度に使う量
・使用頻度
・もともとの肌状態
・ほかの化粧品との組み合わせ
などによって、刺激の出方は変わります。
つまり、「受容体が少ない人だから刺激が出る」と簡単に決められるものではないのです。
レチノールを取り入れるときのポイント
大切なのは、最初からたくさん使わないことです!
製品に記載された使用量・使用方法を守りながら、低い頻度から始め、肌の様子を見て少しずつ調整してください。保湿を丁寧に行うことも大切です。
刺激が強いときに「これは良い反応だから」と我慢して使い続けるのはおすすめできません。
赤み・強いヒリつき・腫れ・水疱などが出た場合は使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科医に相談してください。
また、レチノール化粧品を使う期間に一律の正解はありません。「最低6ヶ月使えば刺激が出にくくなる」とは言い切れず、製品や肌状態によって異なります。
レチノールは、短期間で結果を急ぐよりも、自分の肌の状態を見ながら丁寧に付き合うことが大切な成分です。
化粧品は、たくさん使えば早くきれいになれるわけではありません。正しい使用量と使い方をお客様に伝えることが、その化粧品を安心して続けてもらう第一歩です!
今回の内容を、サロンに来られるお客様にもぜひお伝えしてください。
※本記事は化粧品成分に関する一般的な情報です。特定の商品の効果や、皮膚症状の診断・治療を示すものではありません。
作成日:2025.10.22
Profile:宮田哲朗
株式会社UTP社長/2,000件以上のクリニックやエステティックサロンと接した経験から得た知識を基に化粧品やサプリメントのオリジナル商品を多数プロデュース、数々のヒット商品を手掛ける。医療業界、美容業界に化粧品やサプリメントの正しい知識や選び方などを題材とした講演活動を全国で行う。著書に、「プロのための美肌メソッド」(アートデイズ社)「美肌作りの3分ルール」(ダイヤモンド社)
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