【要約】
●ウロリチンAは、オートファジーを活性化し、細胞の恒常性維持に関与すると報告されており、加齢やストレスなどに伴う細胞機能の低下を抑制する可能性が期待されている。
●オートスイッチを30日間継続摂取したことで、尿中ウロリチンA量が全体的に増加し、10μmol/gCr以上に到達する被験者の割合が改善したことが示された
●ウロリチンAの血中・尿中濃度を一定に保つことは老化抑制に有用である可能性があり、今回のモニター結果は継続摂取による体内ウロリチンA量の改善を示唆するものである。
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ザクロ抽出発酵物摂取による体内ウロリチンA量の変動について
はじめに
ウロリチンAは、ザクロなどに含まれるポリフェノールの一種であるエラグ酸が腸内細菌によって変換されて生じる代謝産物であり、近年健康維持に寄与する成分として注目されている。
特にウロリチンAは、オートファジー(細胞が自らの不要物や老廃物を分解・再利用する仕組み)を活性化することにより、細胞の恒常性維持に関与すると報告されている。これにより、加齢やストレスなどに伴う細胞機能の低下を抑制する可能性が期待されている。
今回検討対象とした「オートスイッチ」は、ザクロ抽出発酵物由来のウロリチンAを配合したサプリメントであり、日常的な摂取によりウロリチンAの体内濃度を効率的に維持・増加させることを目的としている。
本モニター試験では、「オートスイッチ」を1か月間継続して摂取した場合の尿中ウロリチンA濃度の変化を評価し、その摂取効果を検証した。
Ⅰ. 対象と方法
- 対象者
本モニター試験の対象者は、大きな疾患を有さない20〜60代の男女23名とした。 - 試験食
試験食として、ザクロ抽出発酵物由来のウロリチンAを配合したサプリメント、「オートスイッチ」を用いた。 - 摂取量と摂取方法
、「オートスイッチ」は1日あたりウロリチンAを10mg摂取できる量として、1日2錠を就寝前に服用するよう指示した。 - 試験スケジュール
摂取期間は2025年4月22日から2025年5月21日までの30日間とし、摂取開始前および摂取終了後に尿検体を採取した。 - 検査項目および評価方法
検査項目として尿中ウロリチンA量を設定し、ヘルスケアシステムズ社が提供する尿検査サービス「リペアチェック」を用いて分析した。評価は、尿中ウロリチンA量の変化について、10μmol/gCr以上を基準に比較評価した。
Ⅱ. 結果
被験者23名を対象に、「オートスイッチ」を30日間継続摂取した際の尿中ウロリチンA量の変化を評価した(Fig.1)。
モニター開始前に尿中ウロリチンA量が10μmol/gCr以上であった被験者は3名(13.0%)であったが、摂取終了後には14名(60.9%)に増加した。
Fig.1 モニター開始前後の尿中ウロリチンA量推移とレベル分布
緑地:モニター開始前より数値改善した場合, 橙地:モニター開始前より数値減少した場合, 赤字:ウロリチンA量が10μmol/gCrの場合
1. 性別による比較
男女別にみると、女性12名のうちモニター開始前に10μmol/gCr以上であったのは2名(16.7%)、終了後には7名(58.3%)に増加した。男性11名では開始前に10μmol/gCr以上は1名(9.1%)、終了後には7名(63.6%)に増加した。
2. 年代による比較
60代・50代の被験者で摂取後に10μmol/gCr以上へ到達する割合が高く、40代でも一部で基準値超えがみられ、30代・20代においても数値の改善傾向が確認された。
以上より、「オートスイッチ」の継続摂取により男女とも尿中ウロリチンA量が改善し、特に高年代層で10μmol/gCr以上に到達する割合が増加したことが示された。尿中ウロリチンA量が10μmol/gCr以上であることは老化抑制に有用とされ、本サプリメントの有効性が示唆された。
Ⅲ. 考察
今回の社内モニター試験において、ザクロ抽出発酵物由来ウロリチンAを配合したサプリメント「オートスイッチ」を30日間継続摂取することで、尿中ウロリチンA量が全体的に増加し、10μmol/gCr以上に到達する被験者の割合が改善したことが示された。
特に女性12名のうち7名(58.3%)、男性11名のうち7名(63.6%)が摂取後に10μmol/gCr以上を示し、性別を問わず有効性が期待できる結果であった。
ウロリチンAは近年、加齢に伴う細胞環境の恒常性維持に寄与する成分として注目されており、オートファジーの活性化を通じて細胞の老廃物除去に関わることが報告されている(Ryu et al., 2016)。また、ウロリチンAの血中・尿中濃度を一定に保つことは老化抑制に有用である可能性があり(Andreux et al., 2019)、今回のモニター結果は継続摂取による体内ウロリチンA量の改善を示唆するものである。
ただし、本調査は小規模かつ単群の社内モニターであるため、プラセボ対照や無作為化を含む試験での検証が必要である。また、腸内細菌叢による個人差や代謝能の違いについても考慮したさらなる研究が求められる。
参考文献
1.Ryu, D. et al. (2016). Urolithin A induces mitophagy and prolongs lifespan in C. elegans and increases muscle function in rodents. Nature Medicine, 22(8), 879–888.
2.Andreux, P. et al. (2019). The mitophagy activator urolithin A is safe and induces a molecular signature of improved mitochondrial and cellular health in humans. Nature Metabolism, 1(6), 595–603.
製作日:2025.7.14
監修:株式会社UTP 研究室
エビデンス・研究資料
「ザクロ抽出発酵物摂取による体内ウロリチンA量の変動について」PDF
詳しくは、PDFをご参照ください。
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