TOPICS UTPからのお知らせ

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エビデンス・研究資料「ウロリチンAを「肌に塗る」研究が進展~オートファジーから考える新しい美容研究と「美しさ寿命」~」20261102

ウロリチンAを「肌に塗る」研究が進展

オートファジーから考える新しい美容研究と「美しさ寿命」

【要約】
●2026年、ウロリチンAを肌に塗る研究が学術誌「iScience」に掲載。肌の細胞がエネルギーをつくる働きや、古くなったミトコンドリアを処理する仕組みとの関係が報告。

●50~75歳の女性を対象としたヒト試験では、ウロリチンA配合クリームを8週間使用し、目尻のシワ深度などを評価。

●研究で注目された「skin longevity(スキン・ロンジェビティ)」は、UTPが掲げてきた「美しさ寿命を延ばそう」という理念にも通じる考え方。


※エビデンスを最優先に考えるUTPでは、医学論文や研究資料、学術情報などをもとに、美容と健康に関する信頼性の高い情報をご紹介しています。掲載内容は研究・文献に基づく情報であり、特定の商品・施術の有効性や安全性を保証するものではありません。


1. ウロリチンAを「肌に塗る」という新しい研究

ウロリチンAは、ザクロなどに含まれるエラグ酸などが腸内細菌によって代謝されることで生じる成分です。

これまでウロリチンAは、主に経口摂取による研究が進められ、細胞内の古くなったミトコンドリアを処理する「ミトファジー(マイトファジー)」との関係が注目されてきました。

そして2026年、学術誌「iScience」に、ウロリチンAを皮膚に外用した研究が掲載されました。
論文タイトルは、

Topical application of urolithin A activates mitophagy and enhances mitochondrial function to promote skin longevity
です。

この研究では、皮膚の細胞や人工的に再現した皮膚モデル、ヒトの皮膚組織、さらにヒトを対象とした試験まで、さまざまな方法でウロリチンAの働きが調べられています。

これまで「内側から」の研究で注目されてきたウロリチンAが、「肌に塗る」という新しい領域でも研究されていることは、美容の未来を考えるうえで興味深い進展です。


2. そもそも「ミトファジー(マイトファジー)」とは?

私たちの体は、たくさんの細胞からできています。
その細胞の中には、活動に必要なエネルギーをつくる「ミトコンドリア」があります。
ミトコンドリアは、いわば細胞の中のエネルギー工場です。

しかし、ミトコンドリアも常に同じ状態ではありません。時間の経過やさまざまな影響によって、働きが低下することがあります。

そこで重要になるのが、「ミトファジー(マイトファジー)」という仕組みです。
ミトファジーとは、古くなったり、働きが低下したりしたミトコンドリアを細胞が選択的に分解し、処理する仕組みのこと。
細胞内の不要なものを分解・再利用する「オートファジー」の一種です。

細胞が健やかな状態を保つために備えている、大切な仕組みのひとつといえます。

近年、このミトファジーと加齢に伴う体の変化との関係が研究されており、ウロリチンAは、その研究で注目されている成分のひとつです。


3. 外用ウロリチンAで何が調べられた?

今回の研究では、ウロリチンAを肌に使用することで、皮膚の細胞にどのような変化が起こるのかを調べています。

① 皮膚細胞・皮膚モデルでの研究
私たちの肌をつくる細胞にも、活動に必要なエネルギーを生み出すミトコンドリアがあります。

今回の研究では、ウロリチンAを与えた皮膚細胞で、エネルギーをつくる働きや、古くなったミトコンドリアを処理する仕組みに関係する変化が報告されました。

さらに、肌の表面をつくる細胞の成熟や、肌の構造に関わるコラーゲン、エラスチンなどについても変化が報告されています。

つまり、ウロリチンAが、肌を構成する細胞の働きとどのように関わるのかを探る研究が進んでいるということです。

これらは主に細胞や人工的に再現した皮膚モデルでの結果ですが、肌の健やかさを細胞レベルから考える、新しい美容研究につながる発見として注目されます。

② ヒトを対象とした試験
さらに研究では、50~75歳の女性48名を対象に、ウロリチンAを配合したクリームを使用する試験が行われました。

試験では、0.5%または1%のウロリチンAを配合したクリームと、ウロリチンAを含まない基剤を比較しています。

使用期間は8週間で、朝晩2回使用しました。

その結果、1%ウロリチンAを使用した条件では、目尻のシワ深度などに変化が確認されたと報告されています。

細胞を使った基礎研究だけでなく、実際にヒトの肌を対象とした試験まで進んでいることは、今回の研究の大きな注目点です。

今後、さらに長期間の試験や、さまざまな年齢・肌状態での研究が進むことで、外用ウロリチンAについての理解が深まることが期待されます。


4. ウロリチンAは「塗る」と「飲む」、どちらがいい?

今回の研究を知ると、
「肌のためなら、ウロリチンAは飲むより塗った方がいいの?」
と感じる方もいるかもしれません。

しかし、今回の研究は、外用と経口摂取の優劣を比較したものではありません。
ウロリチンAを肌に塗る研究では、皮膚の細胞や肌の状態に着目しています。

一方、経口摂取の研究では、体内に取り入れたウロリチンAと、ミトコンドリアや細胞機能に関連する指標などとの関係が調べられています。

つまり、研究の対象や目的が異なるのです。

「外から肌を研究する」「内側から体の働きを研究する」。

ウロリチンAという同じ成分について、異なる視点から研究が広がっていることは、美容と健康の可能性を考えるうえで興味深い動きといえるでしょう。


5. 「skin longevity」とUTPの「美しさ寿命を延ばそう」

今回の研究でもうひとつ注目したいのが、論文タイトルにも使われている「skin longevity(スキン・ロンジェビティ)」という言葉です。

「skin longevity」とは、目の前の肌悩みだけでなく、肌の健やかさや本来の働きを長く保つことに目を向けた考え方です。
これまでの美容研究では、シミ、シワ、乾燥など、すでに現れている肌悩みへのアプローチが大きなテーマでした。

一方で近年は、ミトコンドリア機能、細胞老化、オートファジーやミトファジーなど、肌を構成する細胞そのものの働きにも研究の視野が広がっています。

今回のウロリチンA研究も、そうした新しい美容研究の方向性を示すものといえるでしょう。

UTPが大切にしてきた「美しさ寿命」という考え方

この「skin longevity」という考え方は、UTPが以前から掲げてきた「美しさ寿命を延ばそう」という理念にも通じています。

UTPが目指しているのは、目の前の美容だけではありません。
年齢を重ねても、自分らしく、美しく、健やかに過ごしていくこと。

美しさを一時的なものとして捉えるのではなく、長い人生の中で育んでいくことを大切にしています。
「skin longevity」は肌に焦点を当てた研究上の考え方ですが、UTPの「美しさ寿命」は、肌だけでなく美容と健康を含む、より広い理念です。

「今ある肌悩みをどうケアするか」から、「これからの美しさをどう育んでいくか」へ。

美容研究が進歩することで、これからの美しさを考えるための新しい知見が、さらに増えていくかもしれません。


6. これからの研究に期待されること

今回の研究では、皮膚細胞からヒト試験まで、さまざまな方法で外用ウロリチンAについて調べられました。

一方で、今後さらに確認していきたい点もあります。
研究で使用されたのは「Mitopure(ミトピュア)」という特定のウロリチンA原料で、ヒト試験では0.5%または1%を配合したクリームが使用されています。
また、皮膚組織内にどの程度ウロリチンAが届いたのかを直接測定したデータや、長期間使用した場合の結果については、さらなる研究が必要とされています。

研究には、原料を展開するAmazentis SA(アマゼンティス・エスエー)やL’Oréal(ロレアル)、Lancôme(ランコム)の関係者も参加しています。

こうした研究条件を踏まえながら、今後どのような成果が報告されるのか、引き続き注目したいところです。

美容研究の可能性は、ひとつの論文で完成するものではありません。新しい発見が積み重なることで、これからの美容の選択肢が広がっていくことが期待されます。


7. UTPでもウロリチンAの社内モニターを実施

ウロリチンAは、肌に塗る研究だけでなく、経口摂取についても研究が進められてきた成分です。

UTPでも、ウロリチンAを含むザクロ抽出発酵物を配合したサプリメント「オートスイッチ」について、社内モニターを実施しました。

対象は20~60代の男女23名。
30日間継続して摂取し、摂取前後の尿中ウロリチンA量を調べました。

その結果、尿中ウロリチンA量が10μmol/gCr以上だった人は、摂取前には23名中3名(13.0%)でしたが、摂取終了後には14名(60.9%)となりました。

評価時点10μmol/gCr以上の人数割合
摂取前3名 / 23名13.0%
30日間摂取後14名 / 23名60.9%

このモニターは23名を対象とした小規模な調査ですが、継続摂取の前後で、尿中ウロリチンA量に変化が見られたという結果が得られています。

ウロリチンAの研究が外用にも広がるなか、UTPでは経口摂取という視点から、こうした取り組みを行っています。

※本モニターは比較対照群を設けていない社内調査であり、今回紹介した外用研究とは別のものです。


8. ウロリチンA研究から考える、これからの美容

今回のiScience論文によって、ウロリチンA研究に新しいページが加わりました。

これまで経口摂取を中心に注目されてきた成分が、皮膚への外用という新しい研究領域にも広がっています。
肌の表面に現れた変化だけでなく、その奥にある細胞の働きに目を向ける。

今の美しさだけでなく、これから先の美しさを考える。

美容研究の進歩は、私たちが「美しさ」と向き合う視点そのものを広げてくれるのかもしれません。

UTPはこれからも、科学的な知見を大切にしながら、美容と健康の新しい可能性に注目していきます。


参考資料

D’Amico D, Faitg J, Amaral F, et al. Topical application of urolithin A activates mitophagy and enhances mitochondrial function to promote skin longevity. iScience. 2026;29(10):117646. doi:10.1016/j.isci.2026.117646.


エビデンス・研究資料
「更年期は「女性ホルモンの減少」だけではない」PDF


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