【この記事で学べること】
●「無添加」や「防腐剤フリー」という言葉だけで、化粧品の安全性は判断できない。
●パラベンなどの防腐剤と、多価アルコールを使った防腐設計の考え方。
●「化学物質=危険」というイメージに流されず、成分と処方全体を見ることが大切。
食品保健指導士なので食品添加物などにも詳しい宮田哲朗です。
(料理は全くできません・・・)
さて今回は「無添加化粧品には気をつけよう!」というお話を致します。
この内容は全ての無添加化粧品を否定している訳ではなく、一部の誤った情報によって騙されている消費者への注意喚起であり、そんなことをしている一部の会社に対しての内容です。
✔️無添加化粧品の方が刺激があることが多い!
「防腐剤フリー」、「パラベン無添加」、などの無添加化粧品は、特定の成分を「悪者」に仕立て上げて、その成分が配合されていない「自社商品は安全ですよ!」という販売手法です。
よく悪者にされるのが、パラベンなどの防腐剤です。
まず前提として、実際に化粧品を製造している専門家の人々は「防腐剤は配合量さえ間違えなければ安全である」ことを100%知っています。
(もちろん、大量に配合したら刺激になります)
また、パラベンは最も安全で、超微量で化粧品を菌やカビなどによる腐敗から守ってくれる非常に優秀な成分であることも100%知っていますし、化粧品技術者の中で、「パラベンは危険だ!」と言っている人を僕は見たことがありません!
それぐらいパラベンなどの防腐剤は化粧品を作るには必須の成分で、配合量さえ間違えなければお肌への刺激はありません。
むしろ、防腐剤フリーやパラベン無添加化粧品の方がお肌には危険です!
なぜなら、防腐剤を配合しないかわりに、多価アルコール(アルコールみたいな働きをする)というものを大量に配合して化粧品が腐らないようにしているからです。
多価アルコールも通常は安全な成分ですが、防腐効果を出すには10%以上配合する必要があるので、これがお肌への刺激になるのです。
だから、敏感肌には無添加化粧品をお勧めしない方が良いのです!
是非とも覚えておいて下さい。

✔️無添加化粧品は化学物質を悪者にしてるが・・・
もう1つ、無添加化粧品は「化学物質」を悪者にしています!
- 化学物質はお肌に悪い!
- 化学物質が体内に蓄積される!
- 化学物質が刺激を起こす!
- 化学物質で黒皮症になる!
- 化学物質でアトピーになる!
化学物質というものは「とても怖い」ものであることを、世の中に啓蒙して、自社商品には化学物質が含まれていないから安心して下さいという販売手法です。
皆様も何度も目にしたり、耳にしたことがあると思います。
ここでっ!!
今回、最も声を大にして伝えたいことっ!!!
それはっ!!!
化粧品成分はどんな成分であろうが、「全て化学物質である!」ということです。
(もちろん、食品成分も全て化学物質です)
※例えば、水は「H2O」という化学物質です。
植物由来成分、動物由来成分、鉱物由来成分などあらゆる化粧品成分は化学物質です!
もっと言うと、人間の体を構成している、
- 水
- タンパク質
- 糖質
- 脂質
- DNA
なども全て化学物質です。
また、植物を構成している
- 水
- タンパク質
- クロロフィル
- セルロース
- ポリフェノール
なども全て化学物質です。
つまり、「人間も、植物も、化粧品も、化学物質の集合体」なのです!
これは学生時代に理科とか科学で習った話ですが、いつの間にか忘れてしまっているだけです。
なので、化学物質が悪者である訳がありません!
本当の悪者は、化学物質の嘘の情報を世の中に流して、消費者を騙して自社の売上を上げている一部の無添加化粧品の会社です!
今回、皆様にお伝えしたいことは、消費者を騙して商品を売っている会社がたくさんあるから気を付けましょうということです。
特に現在では「AI」によって今までは通用していた嘘がすぐにバレる時代になっていますので、過度に消費者を不安にさせる方法で化粧品を販売している会社には気を付けましょう!
作成日:2026.11.04
Profile:宮田哲朗
株式会社UTP社長/2,000件以上のクリニックやエステティックサロンと接した経験から得た知識を基に化粧品やサプリメントのオリジナル商品を多数プロデュース、数々のヒット商品を手掛ける。医療業界、美容業界に化粧品やサプリメントの正しい知識や選び方などを題材とした講演活動を全国で行う。著書に、「プロのための美肌メソッド」(アートデイズ社)「美肌作りの3分ルール」(ダイヤモンド社)
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