TOPICS UTPからのお知らせ

TOPICS UTPからのお知らせ

宮田社長の美容研究室File.031「オートファジーに関する勘違いとは」

【この記事で学べること】
●細胞内を分解・再利用するオートファジーの基本的な仕組み
●オートファジーは空腹時だけに働くものではないこと
●ウロリチンAやスペルミジンとオートファジー研究の関係


月曜朝のインスタライブでは声が全然出ない宮田哲朗です。
(喉の老化)

先日(2025.04.16当時)、オートファジー研究の世界的権威の大阪大学名誉教授「吉森保先生」にお会いして、オートファジーに関して色々と教えていただきました。

医療業界、美容業界においてオートファジーは必須の知識であることは皆さまご存知かと思いますが、意外と「勘違い」されていることがありますので、今回は「オートファジーの勘違い」を共有させていただきます。


✔ そもそもオートファジーとは?

2016年にオートファジーの仕組みを解明したことで、東京工業大学栄誉教授の大隅良典先生がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

そして、吉森保先生は大隅先生と長い間一緒に研究を行っており、実際のノーベル賞授賞式にも出席されています。
(すごいですね!)

ノーベル生理学・医学賞は、「人類の健康や病気に関する理解や治療に大きな貢献をした人」に贈られる賞で、具体的には、

  • 病気の原因を発見した人
  • 体の仕組みを新しく解明した人
  • 新しい治療法や薬を開発した人
  • 研究の方法や技術に革新を起こした人

が受賞されます。

つまり、オートファジーは人類にとって新しい発見であるだけではなく、我々が健康に生きる上で絶対に知っておくべきことと言えます。

そして、オートファジーの凄いところは、病気の予防だけではなく、老化を防ぐ、美容にも効果があることで、医療業界・美容業界にいる人達には絶対に必要な知識です。

では、オートファジーのメカニズムとは?

我々の体は37兆個の細胞で作られており、その細胞1つ1つが生きています。

細胞が集まると脳、心臓、肝臓、神経などの臓器になりますので、1つ1つの細胞が元気(新品)であれば、臓器も元気である。

反対に、1つ1つの細胞が古くなると臓器が正常に働かなくなり、これが「老化」と言われております。
※吉森先生曰く「老化とは病気になる確率が上がること」です。

オートファジーは「細胞の中身をリサイクルする」ことで、細胞を「常に新品の状態」に保ってくれるという仕組みになります。

これが、オートファジーが病気と老化を防ぐ理由になります。

また、細胞1つ1つが新品になるということは、皮膚の細胞も常に新しい状態にできますので、美容においてもオートファジーが非常に大切ということです。

細胞内の分解と再利用を表現したサイエンスイメージ

✔ ダイエットとオートファジーを一緒にしないで!

今回、吉森先生とお話をさせていただき最も印象に残ったのは、「ダイエットとオートファジーを一緒にしないで欲しい」ということです。

最近、テレビやネット情報で「16時間ダイエット」や「ファスティング」によってオートファジーが活性するといった見出しをよく見かけますが、そもそもオートファジーは空腹状態にならなくても活性しているものです。

(空腹状態だから活性するものではありません)
(人間の恒常性を保つために常に働いている仕組みです)

では、何でこんな間違った情報が出回っているのか?

オートファジーが細胞の中身をリサイクルする仕組みは、細胞内の「タンパク質をアミノ酸に分解する」ことなのですが、よくお腹が空くと筋肉(タンパク質)が分解されてエネルギー源になると言われており、これが間違えて伝わったことが原因です。

(細胞内のタンパク質が分解されることと、筋肉が分解されることは別物なんです)

※「筋肉の分解との混同が原因」という説明は、考えられる見方のひとつです。16時間ダイエットとオートファジーが結び付けられた経緯を、この理由だけで説明できると確認されたものではありません。

だから、皆さまは16時間ダイエットやファスティングをするとオートファジーが活性化するというのは「間違った情報である」ことを覚えておいて下さい!

オートファジーは、人間の体内にもともと備わっている仕組みですが、残念ながら年齢を重ねるとオートファジーが衰えてきます。

そのことが老化や病気の要因であることが研究で証明されています。

※加齢に伴うオートファジー機能の変化と、老化・疾患との関連は研究されています。ただし、変化の仕方は組織や状況によって異なり、オートファジーの低下だけが老化や病気の原因という意味ではありません。

そして、

  • ウロリチン
  • スペルミジン

という成分を摂取するとオートファジーが活性化することが吉森先生の研究で分かっています!

※ウロリチンAは主にミトコンドリアを対象とするマイトファジー、スペルミジンはオートファジーとの関係が研究されています。ただし、摂取による人でのオートファジー活性化の程度や、病気・老化の予防、美容効果は確立していません。成分研究の結果が、その成分を含む最終商品で同じ効果を保証するものではありません。

作成日:2025.04.16


Profile:宮田哲朗
株式会社UTP社長/2,000件以上のクリニックやエステティックサロンと接した経験から得た知識を基に化粧品やサプリメントのオリジナル商品を多数プロデュース、数々のヒット商品を手掛ける。医療業界、美容業界に化粧品やサプリメントの正しい知識や選び方などを題材とした講演活動を全国で行う。著書に、「プロのための美肌メソッド」(アートデイズ社)「美肌作りの3分ルール」(ダイヤモンド社)


【関連商品】
●「オートスイッチ」(ザクロ抽出発酵物粉末含有加工食品)
ウロリチンAとポリアミンを配合し、毎日の美活習慣を内側からサポートします。
60錠(30日分)|18,000円(税込19,440円)

オートスイッチ

【関連記事】
●エビデンス・研究資料「皮膚におけるオートファジーについて」20250331
皮膚ではオートファジーがどのように関わるのか。美容とのつながりを研究データから掘り下げます。

●エビデンス・研究資料「線維芽細胞とオートファジーについて」20250519
肌のハリを支える線維芽細胞とオートファジーの関係を、研究資料をもとに解説します。

●エビデンス・研究資料「ザクロ抽出発酵物摂取による体内ウロリチンA量の変動について」20250714
「オートスイッチ」の30日間モニターから、尿中ウロリチンA量の変化を紹介します。

関連記事

宮田社長の美容研究室File.030「日焼け止めを塗っていてもシミになる理由」

宮田社長の美容研究室File.030「日焼け止めを塗っていてもシミになる理由」

宮田社長の美容研究室File.029「この成分が入った洗顔フォームは「買い」です...

宮田社長の美容研究室File.029「この成分が入った洗顔フォームは「買い」です!」

宮田社長の美容研究室File.028「敏感肌のお客様にお伝えして下さい!」

宮田社長の美容研究室File.028「敏感肌のお客様にお伝えして下さい!」

宮田社長の美容研究室File.027「クリームは必ず2種類持っておきましょう」

宮田社長の美容研究室File.027「クリームは必ず2種類持っておきましょう」

宮田社長の美容研究室File.026「美容クリニックも注目!2026年下半期-後...

宮田社長の美容研究室File.026「美容クリニックも注目!2026年下半期-後半」

宮田社長の美容研究室File.025「ノーベル賞受賞の制御性T細胞(Treg)っ...

宮田社長の美容研究室File.025「ノーベル賞受賞の制御性T細胞(Treg)って?」

宮田社長の美容研究室File.024「注目の化粧品成分「胎脂」とは?」

宮田社長の美容研究室File.024「注目の化粧品成分「胎脂」とは?」

宮田社長の美容研究室File.023「実は、ノーベル化学賞のMOFって美容にも関...

宮田社長の美容研究室File.023「実は、ノーベル化学賞のMOFって美容にも関係ある??」

宮田社長の美容研究室File.022「レチノールの副反応のメカニズム」

宮田社長の美容研究室File.022「レチノールの副反応のメカニズム」

宮田社長の美容研究室File.021「必読!プラセンタの最新のメカニズム」

宮田社長の美容研究室File.021「必読!プラセンタの最新のメカニズム」
  • JPMA 一般財団法人 日本プラセンタ医学会
  • 一般財団法人 全国ヘルスケアサービス産業協会
  • ESTHETIQUE GRAND PRIX
  • 日本オートファジー